当院におけるPRP療法の位置付け
当院では、PRP専門外来を設けておらず、初診時からPRP療法の実施を前提とした診療は行っていません。
まず、通常の膝痛・変形性膝関節症の診療として、問診、診察、レントゲン検査等を行います。
半月板損傷、軟骨下骨病変その他の病態が疑われる場合など、医師が医学的に必要と判断した場合には、MRI検査を行います。
診断結果に基づき、薬物療法、関節内注射、装具療法、リハビリテーション及び手術療法等を検討します。PRP療法は、これらの治療選択肢の一つです。
通常診療の経過、画像所見、症状及び患者さんの希望を踏まえ、医師が適応ありと判断し、患者さんがPRP療法を選択した場合に、PRP療法の実施に直接関連する診療を自費診療として行います。
PRP療法には適応条件があります。病態、年齢、成長の状態、合併症及び全身状態等によっては、PRP療法を行えない場合があります。
治療を行う場合は、治療内容、費用、期待される効果及び主なリスクについて説明し、患者さんの同意を確認します。
1)変形性膝関節症の診療からPRP療法を選択するまでの流れ
以下は、通常の変形性膝関節症の診療を受けた後、治療選択肢の一つとしてPRP療法を選択する場合の流れです。
初診時からPRP療法の実施を前提として、検査や治療を進めるものではありません。
■STEP.1【通常診療としての受付と診察】
膝痛や変形性膝関節症等の通常診療としてご来院ください。初診時の予約は必要ありません。
受付の際に、健康保険証またはマイナ保険証、お薬手帳、診療情報提供書、過去に撮影したレントゲンやMRIの画像がある場合は、その画像データをご提出ください。
問診票をご記入いただき、通常の診察を受けていただきます。
問診及び診察を行い、症状や病態を確認します。
必要に応じてレントゲン検査を行い、半月板損傷、軟骨下骨病変その他の病態が疑われる場合など、医師が医学的に必要と判断した場合にはMRI検査を行います。
診断結果に基づき、薬物療法、関節内注射、装具療法、リハビリテーション、手術療法等について検討します。
PRP療法は、これらの治療選択肢の一つです。
■STEP.2【必要な検査と治療方法の決定】
診察の結果、医学的に必要と判断した検査を行います。
MRI検査は、すべての患者さんに一律に行うものではありません。症状、診察所見及びレントゲン所見等に基づいて、医師が必要性を判断します。
他の医療機関で撮影した画像がある場合は、診察時にお持ちください。
診察及び必要な検査の結果に基づき、薬物療法、関節内注射、装具療法、リハビリテーション、手術療法及びPRP療法等の治療選択肢について説明します。
PRP療法については、期待される効果だけでなく、効果には個人差があること、症状が改善しない可能性、主なリスク、治療回数、治療期間及び費用について説明します。
医師がPRP療法の適応ありと判断し、患者さんが説明を受けたうえでPRP療法を選択した場合に、同意書の内容を説明します。
患者さんの同意を確認した後、PRP投与日の日程を調整します。
治療回数は、変形の程度だけで決定するものではありません。病態、症状、使用するPRP製剤及び治療経過等に基づいて医師が判断します。
PRP療法の実施前に、必要な感染症検査を行います。
■STEP.3【PRP治療当日の流れ】
受付でPRPの同意書をお預かりします。 体温測定、血圧測定を行います。
PRP療法に必要な採血を行います。 採血後、PRPを製造する約30分間は院内でお待ちいただきます。
※当クリニック手術室は、厚生労働省に特定細胞加工物製造届出書を提出しています(施設番号:FC3170080)。
※PRP製造に関して徹底した品質管理を行っています。
ポータブルエコーを用いて、投与部を確認しながらPRPを患部に注射します。 実施後の注意点をご説明します。
投与後、お会計となります。
自費診療のお支払いには、クレジットカードをご利用いただけます。
当院では、PRP療法を選択する前から、変形性膝関節症に対する通常診療として、投薬、関節内注射、装具療法及びリハビリテーション等を行っています。
PRP療法の実施後も、症状と医学的必要性に基づいて、通常の変形性膝関節症の診療を継続します。
PRP療法の実施に直接関連する診療は、自費診療として行います。
■STEP.4【PRP療法実施後の診療】
PRP療法実施後も、症状及び医学的必要性に基づいて、変形性膝関節症に対する通常の診療を継続します。
診察、レントゲン検査、MRI検査及び理学療法士による機能評価は、すべての患者さんに一律に行うものではありません。
治療後の症状、診察所見及び医学的必要性に基づいて、医師が必要な診察や検査を判断します。
通常の変形性膝関節症の診療で得られた情報を、PRP療法に関する定期報告等に利用する場合があります。
PRP療法の効果判定、研究又は定期報告のみを目的として、追加の検査を保険診療として行うものではありません。
追加のPRP療法を行うかどうかは、症状、治療経過、診察所見及び医学的必要性等に基づいて医師が判断します。
追加のPRP療法を行う場合にも、治療内容、費用、期待される効果及び主なリスクについて改めて説明します。
患者さんの同意を確認したうえで、追加のPRP療法の日程を調整します。
2)お問い合わせについて
3)検査データについて
PRP療法の適応を判断するために、各種検査(レントゲン・MRI検査)の画像データ(CD-R)をご持参頂くと比較的円滑におこなうことが可能になります。
検査データをお持ちの方は必ず初診日にご持参ください。
※持参できない場合は、当クリニックで撮影させて頂きます。
| 【画像要件】 | |
|---|---|
| 対象とする膝関節 XP(レントゲン) | ・立位荷重位正面 ・臥位側面 ・スカイライン VIEW |
| 対象とする膝 MRI | ・T2*WI(COR,SAG) ・T1WI(COR,SAG) ・STIR(COR,SAG) |
PRP療法について
PRP療法は、保険診療の適用外となる自費診療です。
患者さん自身の血液を採取し、遠心分離によって得られたPRPを患部に注射します。
治療回数及び治療期間は、病態、症状、治療部位、使用するPRP製剤及び治療経過等によって異なります。
変形性膝関節症に対する関節内PRP療法は、1回77,000円(税込)です。当院の費用例では、初回の感染症検査費用5,500円を含み、4回の場合は313,500円、5回の場合は390,500円、6回の場合は467,500円です。
関節外PRP療法は、1回55,000円(税込)です。3回の場合は、初回の感染症検査費用5,500円を含み、総額170,500円です。
主なリスクとして、採血及び注射時の疼痛、投与後の一時的な痛み、腫れ、熱感、皮下出血、感染、神経・血管損傷等があります。
症状が改善しない場合や、一時的に症状が強くなる場合があります。
PRP療法を行った場合でも、薬物療法、リハビリテーション又は手術が必要となることがあります。
効果には個人差があり、軟骨の再生や変形の進行抑制を保証するものではありません。
